あなたは、歯が痛くなくても歯科医院に行きますか？

当院では、患者さんにこのハガキのような検診のご案内を定期的にお出ししています。
歯の痛みや、歯ぐきの腫れなどの自覚症状がないと、歯科医院はあまり行きたくないところかもしれませんね。でも、むし歯や歯周病は気づかないうちに進行してしまうことがあります。

ピンクのハガキがポストに配達されたら、痛くなくても「検診の時期がきた！」と思っていただけるようにと考えています。

 

当院でのチェック項目は次のようなことです。

• お口の中全体を診て、むし歯、歯周病、粘膜の異常などがないかをチェック。
• 歯周ポケットの深さを測る。
• ブラッシングの状態、特に磨き方が自己流になってしまって、かえって歯ぐきにキズをつくっていないかなどをチェック。患者さんが歯みがきで「あれ？」と思っていらしたことにもお答えします。
• むし歯その他で必要があれば、レントゲンを撮り、治療が必要かどうかをチェックします。
• チェックでわかったことを患者さんにお話して、治療が必要な場合は、今後の大まかな治療方針を説明します。

最近では、歯周病(歯槽膿漏)は生活習慣病のひとつで、糖尿病や、心臓病などの全身疾患と深く関っていることがはっきりしています。
歯の健康は全身の健康につながります。ですから、早期発見、早期治療が大事ということになるのです。痛がりさんや、歯医者はキライ！と思っている方は特に痛くなる前にチェックをしましょう。そうすれば、たとえ、治療が必要であったとしても、そんなに痛い思いをしないでもすむはずなのですから。
日本歯科医師会では、８０２０運動を推進しています。「８０歳になっても２０本、自分の歯を保ちましょう」という働きかけです。一生ご自分の歯で楽しい食生活と、健康な日常生活を目標に、子供の頃からの正しいデンタルケアと、その後のセルフケアの大切さを打ち出しています。ご自分の歯を残していくということは、皆さんご自身のがんばりが一番大切です。それを私たち歯科医師、衛生士やスタッフが応援させていただきます。
「むし歯や歯周病をドクターに治してもらう」のではなく、「私と、歯科スタッフとの共同作業で歯の健康をまもっていく」と患者さんご自身に考えていただけるようになることが理想だと思っています。

当院のある藤沢市では毎年8月から11月まで成人歯科健診が実施されています。
藤沢市民で、該当年齢の方はその受診票をつかって、まずチェックなさるのもお勧めです。