入れ歯

むし歯や歯周病で歯を失った部分に入れ歯(義歯)をいれます。
お口の中の型をとり、噛み合わせを考えて人工歯を並べて入れ歯が完成します。完成まで最低4〜5回は通院が必要です。保険適用の治療です(入れ歯の土台はプラスチックです。その他のものをご希望の場合は保険適用外になります)。

「入れ歯をいれたら、もうむし歯にならないし安心」と思ってはいませんか?
たしかに、入れ歯は人工の歯ですからむし歯にはなりません。しかし、入れ歯の金具を掛けている歯を考えてみましょう。土台になった歯は、入れ歯にかかる力を支えたり、金具の影響で摩耗することもあります。その大切な歯が虫歯になってしまったら、今までの入れ歯がつかえなくなってしまうこともあるのです。
ですから、入れ歯になっても残っているご自分の歯を大切にお手入れをしていただきたいのです。
また、入れ歯(特に総入歯の場合)汚れを放置しておくと、肺炎の原因になることもあるので、清潔に気を付けましょう。そういった意味で、入れ歯を入れても歯科医院での清掃や、定期的なチェックは重要です。

義歯の作製方法は個々の患者さんにより異なりますので、治療方針、設計、費用のことなど何でもご相談ください。

なお、より快適で審美的に優れている保険適用外の入れ歯には以下のようなものがあります。

金属床(きんぞくしょう)義歯

床(しょう)を金属で作製するので、厚みが薄く、食物の熱を伝えやすい、お話がしやすいなどの利点があります。また、たわみにくいので残っている歯への負担を軽減することができます。
床に使う金属は以下のようなものがあります。

金属床義歯の特徴 金属床義歯の種類

ノンクラスプデンチャー

通常の入歯にある金具がないのでお口元が気になりにくい、金属を使用しないので金属アレルギーの方にも安心してお使いいただけます。

磁石を使用した義歯

残っているご自分の歯の根に磁性金属を埋め込み、入歯側に超小型磁石をとりつけ入歯を磁力によりぴったり吸着させます。金具もないので見た目もきれいですが、ご自分の歯の根が残っているということが条件になります。